5月31日、東京・神保町の「Viva神保町」で行われたセミナー「電子書籍が変える読書の世界」で、大活字文化普及協会の相賀昌宏理事長が「読書権管理センター」についてその必要性を話した。 同センターは、視覚障害者や高齢の読書困難者に向けた大活字本などを製作する際、著作物の権利者がデジタルデータを提供する際の事務、契約手続きの代行を手がける。これまで個々に行われてきた著作権利用の交渉を一元管理していく。相賀理事長は「一括集中する場所は必要。読書困難者だけでなく、晴眼者にとっても新たなサービスができることにもつながる」とその設置に前向きな考えを示した。