朝鮮通信使と近江の民衆との関わりを示す江戸時代の古文書が岐阜県山県市で見つかり、八日、ゆかりがある長浜市の高月観音の里歴史民俗資料館に寄贈された。朝鮮王朝からの外交使節団を迎えるため、当時の民衆も協力していたことが分かる。 古文書は、彦根藩領だった愛知郡薩摩村(現・彦根市薩摩町)の村役人が、藩の代官に宛てた舟の修理代の嘆願書。縦二十八センチ、横三十九センチで、通信使が十一回目の来日をした一七六四年に書かれた。薩摩村は通信使一行が愛知川を渡る際に、舟をつなげて仮設の橋を造ったが、通行後に舟が破損したため、修理代を賄うよう代官所に訴えている。 山県市の古文書研究サークル「新山県学」が、市内の住宅に残っていた江戸時代のふすまを調べた際、下張りとして使われていたのを二〇一五年九月に発見。「朝鮮人帰国」などの記述があったため、通信使の関連文書を多く保管する資料館に贈ることにした。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く