ところが、ある日、AさんはK副所長から警備犬で町長を襲撃したいという相談を受け、仰天したという。 Aさんの供述調書によれば、<Kは私にこの犬で町長襲撃できないか等ととんでもないことを言ってきたのです><町長犬で殺れんか、犬を放して証拠残らないように殺ってくれんか。町長を殺ってくれたら保証したる>と命じられたというのだ。 当時、高浜町長だった人物はMOX燃料受入れ、プルサーマル計画には慎重な姿勢を見せており、関電にとっては大きな難題だったという。 敏腕ドッグトレーナーでもあったBさんは、K副所長に命じられ、町長が飲食に使う酒場を調べたり、尾行するなど、本来の業務とはかけ離れた仕事をしたと供述していた。 「高浜町の町長選挙があった時です。K副所長やX町議が町長側の陣営が『選挙違反している』などと言い出し、警備犬の仕事をしているスタッフを行かせた。すると、スパイかと疑われて、詰問され、逃げ帰って