5日午後0時15分ごろ、北海道の新千歳空港国内線の保安検査場Aで、乗客の女性が金属探知機を通らずに搭乗待合室に立ち入った。出発前の旅客約千人の保安検査をやり直すことになり、全日空や日本航空、スカイマークなどの航空各社が午後1時ごろから約2時間にわたり、すべての出発便の運航を見合わせた。 国土交通省新千歳空港事務所によると、午後3時ごろに運航は再開されたが、午後6時現在で同空港発着の計9便が欠航。計103便に最大で約3時間の遅れが生じた。 北海道警によると、女性は検査場で受けるチケットのバーコードチェックを「必要があるのか」と職員に詰め寄った。対応を検討するために職員がその場を離れると、女性がいなくなっていた。一方、国交省航空局はこうした経緯について「把握していない」としており、映像などから詳しい状況を調べている。