菓子製造の明治産業(須坂市)は12日、社名を6月19日付で「アトリオン製菓」に変更すると発表した。菓子大手の明治(東京)の完全子会社だったが、同社が5月に全株式を大手商社の丸紅(東京)に譲渡。丸紅の完全子会社として社名を一新して臨む。 5月10日の株主総会と取締役会で、丸紅出身の山下奉丈(ともたけ)氏(38)を社長に選んだ。新社名は、星に象徴的な意味を持たせる「星言葉」が「大局観ある時代感覚」とされる星「アトリア」から名付けたという。 明治産業は1946(昭和21)年設立。ロングセラーのラムネ菓子「ヨーグレット」「ハイレモン」を明治から受託製造してきた。新体制では明治から商標権の移管を受けて独自商品として製造販売する。丸紅子会社の菓子卸山星屋(大阪市)と連携した菓子作りも進める。