①「法科大学院、浮かぬ春 撤退相次ぎ全国で60校割れ 有力校に集中『縮小続く』」(『日本経済新聞』2014年4月19日朝刊「社会」) 本ブログ筆者が旧ブログでこだわってとりあげてきた論題のひとつが,この法科大学院の問題であった。その後,廃校になる法科大学院の数が徐々に増えるなか,これまでの法科大学院に関する議論を,もう一度振り返ってみる必要を感じた。日本の高等教育の一環としての法科大学院がこのように失敗を来してきたのは,いったいどこに原因があったのか。この関心事についてあれこれ論じてきたつもりである。 本日は,この記事をとりあげたのち,これまで筆者が記述してきた法科大学院に関する諸記述を順次,こちらのブログに移行させるかたちで,再度,法科大学院の問題を復習する機会に利用したく思いついた。まずさきに,本日の日経記事,「法科大学院,浮かぬ春 撤退相次ぎ全国で60校割れ 有力校に集中『縮小続く』