英医学専門誌「ランセット(The Lancet)」のウェブサイト(2010年3月17日撮影)。(c)AFP/LOIC VENANCE 【1月24日 AFP】ヒト胚性幹細胞(ES細胞)を使用した世界初の臨床試験(治験)で、黄斑変性症により失明しかかっている被験者2人の症状を改善でき、副作用もなかったとする研究が、23日の英医学専門誌「ランセット(The Lancet)」に発表された。 新薬または新しい治療法の治験は、通常3つのフェーズに分かれている。フェーズ1では安全性、フェーズ2では治療効果が確認され、最後のフェーズ3では多数の患者で安全性と効果を確認する。 今回発表されたのは、米バイオ企業のアドバンスト・セル・テクノロジー(Advanced Cell Technology、ACT)が米国で行ったフェーズ1の治験結果。有望な結果が示されたため、23日には欧州初のES細胞を使った網膜治療の治