大阪証券取引所は、国内最大の新興株式市場であるジャスダック証券取引所(東京)を買収する方針を固めた。近く、ジャスダックの株を70%超保有する日本証券業協会と最終的な詰めの協議を行う予定で、合意すれば、日証協が保有するジャスダック株の大半を取得、大証の新興市場であるヘラクレスと統合させる考え。ただし、ジャスダック側は大証による買収に難色を示しており、交渉の行方は不透明だ。 大証の方針は、ヘラクレスとジャスダックを統合し、所在地はジャスダックのある東京とするというもの。「ジャスダック」の名称はそのまま残し、システムは現在、大証が使用しているものを使うという。 また大証は、ジャスダック株の過半数の取得を目指すとみられるが、「資金面でも問題はない」(大証幹部)としているほかヘラクレスとジャスダックの統合に要する準備期間についても「そんなに時間はかからないはず」(同)と、短期間ですむとの見通しを示し