アメリカはイスラム過激派を過小評価していた、そういえるでしょう。それほど、宗教の力は強い。トルーマン政権のもとで国務省の官僚だったケナンが社会主義との戦いを「忍耐強い封じ込め」によって行うべき、と提唱し封じ込め政策は立案されましたが、アル・カーイダらイスラム過激派との戦いにとっても、そういう一面が必要でしょう。 そういうわけでアメリカやイギリスは貧困の解消に取り組んでいます。貧困をなくせばテロがなくなる……かどうかはわかりませんが(オサマ・ビンラディンは金持ちだったわけですからね)、テロを育む温床はなくなるでしょう。自国の安全のための貧困対策、政府援助というのは偽善的といえばそうですが、しないよりはマシです。 さて、ウイグルの話です。 私はチベットよりウイグル問題のほうが中国にとって深刻なダメージを与えるだろうと思っていましたが、やはり、という感じです。ウイグルの人たちはイスラム教徒。仏教