中国に茅于軾さんという著名な経済学者がいる。以前は中国社会科学院の研究員で、定年後には民間研究機関である天則経済研究所の所長を務めている。 彼は時々、経済や政治問題に関する大胆な発言で注目されるが、去る3月25日、茅氏が自らのブログで発表した一通の小論文がまた人々の度肝を抜いた。 彼は何と、中国軍が進めている航空母艦の建造計画に批判の矛先を向けたのである。 「私たちの税金を使って空母を造るな」というタイトルの文章で、茅氏はコストと効用の点から独自の「空母無用論」を唱え、中国は軍拡ではなくむしろ軍縮を推進することによって名誉ある地位を勝ちとるべきだとも提言している。 その中で茅氏は、「私も納税者の一人だ。私の払った税金を使って空母なんかを造るな」と大胆不敵な一喝で抗議の意思を明確に示した。 茅氏の個人ブログで発表されたこの論文は直ちに多くのウェブサイトに転載され反響を呼んでいる。私自身も、こ