日本人の郷愁を誘う バリ島の「チャングー」バリ島のチャングーという田舎町には、ショッピングセンターもなければ、大型ホテルもない。そのかわりにのんびりとした水田の風景、広々とした海岸、気の利いたカフェや食堂(ワルン)がたくさん点在している。 観光地から一歩外に出れば、バリ島にはいたるところに田んぼが広がっている。稲の香りがかぐわしい。 水田というのは日本人にとっては独特の情緒があって、稲穂の香ばしいかおりをかいでいると、なんだか日本の村に来ているような気持ちになる。チャングーに到着した夜、ひと気のない食堂で超辛い魚のグリルを食べてから田舎道を散歩していたら、なんだか奄美大島あたりの集落を歩いてるような気分になった。 最近、チャングーは静かにバリで過ごしたい人に人気らしい。ここにはホテルは少ないけれど、プライベートヴィラと呼ばれる宿が点在している。わたしが泊まったのも、このプライベ