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2019年6月5日のブックマーク (2件)

  • ビバップとは何か?ジャズの最も重要な進化形を解体する

    “ビバップ”とは何か? チャーリー・パーカーが竜巻の如く街に吹き込み、ジャズ・シーンを芯から震撼させた時、当然のことながらビッグアップル(ニューヨーク)は何が起きたのか分かっていなかった。それは1942年のこと、当時はピアニストのジェイ・マクシャンのバンドでプレイしていたカンザスシティ出身22歳のアルト・サックス奏者チャーリー・パーカーは、それまで誰ひとりとして見たことも聴いたこともないような音を出していた。彼の中から激しくほとばしり出る即興演奏の、火傷しそうなほど熱い速射のようなメロディ・ラインは、卓越した演奏技術というコンセプトを新たなレベルに押し上げた。彼自身の言葉を借りれば「ずっと使われていたありきたりのコード進行に飽き飽きしていたんだ」。 チャーリー・パーカーは、同じ1942年末にアール・ハインズのバンドで同僚となったトランペット奏者ディジー・ガレスピーという同志を見つける。二人

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  • こんなマイルス・デイヴィス入門

    10代のときにセントルイスからニューヨークへ移り住んでから死ぬまで、マイルス・デューイ・デイヴィス3世(Miles Dewey Davis III)は、この地球上でもっともクールな〈マザーファッカー(motherfucker)〉だった。私は、イキがって〈マザーファッカー〉といっているわけではない。彼の400ページにもおよぶ自叙伝には、312回もこの単語が登場する。マイルスの〈マザーファッカー〉は、フィラデルフィア人の〈jawn〉と同じだ。彼にとってこの言葉に決まった意味などなく、文脈によって意味が変わる。マイルスのブッとんだ人生と、ミュージシャン、画家、そしてファッションアイコンとしての比類ないキャリアを1語、1句、あるいは、1文でもまとめるのは不可能だろうが、「マイルス・デイヴィスは、物のマザーファッカーだった」といえば、そう遠くはないはずだ。 マイルス人によると、彼は音楽を「5~6

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