大軍と大軍がぶつかり、知略・奇策をめぐらせる戦記もの。ライトノベルでは、戦記ものが剣と魔法のファンタジーと融合し、エンターテインメント小説として地位を築いてきました。魔法のない世界での戦い、広大な宇宙を舞台としたスペースオペラも、ファンの心をつかんで離しません。 戦いの魅力が存分につまったライトノベル戦記ファンタジーをご紹介します。
ライトノベル戦記ファンタジーは、2008年から増えはじめ、2013年からいっきに流行へ躍り出ました。 この年表では戦記要素に加えて、5つの分類にわけてみました。剣と魔法:魔法のある世界の戦い。魔法なし:魔法がでてこない世界の戦い。スペースオペラ:宇宙での戦い。和風戦記:日本を舞台にした戦い。近代兵器:銃や戦闘機、戦車などの近代兵器がでてくる戦い。 世界の戦記といえば、トロイア戦争を描いた『イリアス』、十王戦争の『リグ・ヴェーダ』、戦記とつくタイトルで特に有名な『ガリア戦記』、読み物としてもおもしろい『アレクサンドロス東征記』などがあります。 これらの戦略・戦術の魅力を持ち、わかりやすい文章と個性豊かな人物が登場するライトノベルは、戦記ものの新しい形として、読者の支持を得てきました。
異世界召喚・転移・転生ファンタジー小説の歴史 日本の異世界(異界)へ行く物語の歴史は、1820年以前よりもさかのぼれます。平田篤胤ののこした『仙境異聞』は仙界で暮らした少年の話をまとめ、宮地水位が記した『異境備忘録』は神界や魔界への旅の記録をのこしています。これらはファンタジーというよりオカルト的要素が強く出ています。 異世界召喚ファンタジーといえば、高千穂遙さんが1979年に書いた『異世界の勇士』が有名です。高校生の主人公リュージが異世界へ招かれて災厄を救う物語です。また、半村良さんの『亜空間要塞』(1974年)も異世界転移作品といえるかもしれません。 1991年ころから、不安定な社会情勢を背景に、異世界へ行く物語が増えはじめます。しかし以降、現代世界から異世界へ行く召喚・転移ものはなりをひそめ、異世界を舞台にした異世界の物語、異世界ファンタジーが隆盛しました。 そして2011年。ネット
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