この記事の3つのポイント 子供の有無に関係なく安心して暮らせる社会に 実は子供を持つ人も持たない人も少数派 子供がいない人の集いが国内外で発足 4人に1人が生涯無子――。なぜ日本は「無子化・少子化」のトップランナーとなったのか? とりこぼされがちな個々人の視点を中心に、子供を「持つこと」と「持たないこと」の間にあるものを追う。そこにあるのは深い溝か。それとも共通点か。それぞれの葛藤と連帯をデータや文献から見つめる。日経プレミアシリーズ『#生涯子供なし なぜ日本は世界一、子供を持たない人が多いのか』(福山絵里子著)から抜粋・再構成してお届けする。 実は共通する課題 子供を1人も持たない人を0、子供を1人持つ人を1、子供を2人持つ人を2……と表現していくと、0が増えている。 少子化問題から見ると、0と1の間にはさほど違いはない。0は1に、1は2に、2は3に、ともっともっと産んでほしいという、連