確かに言葉には魂があり、 人を動かし、感動させ、気付かせる力があります。 しかし、写真の物語る力は、言葉を上回る力をもっています。 どんなときに言葉が力を持ち、 どんなときに写真が力を持つのでしょうか。 一ついえることがあります。 言葉とは、相手の頭の中にあるキャンバスに イメージを描き出す筆だということです。 まるで真っ白なキャンバスに、鉛筆で線を引き、 絵の具で色を付けていくような、 そんな作業が言葉を使って行われるのです。 しかし、ここに言葉の限界があります。 もし相手の頭のなかに、全く情報のないものを描いてしまった場合、 それが何のイメージなのかを相手に分からせることは大変難しいのです。 例えば、 「ピンク色をした象をイメージしないでください」 といわれたとしましょう。 今あなたは、まさにピンク色をした象を頭に思い描きませんでしたか? そうなんです、ピンク色もも知っています。象もし
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