「評伝 技師 青山士」(高崎哲郎)読了。 万象に天意を覚えるのは、もう少し先になりそうです。 評伝 技師 青山士―その精神の軌跡 万象ニ天意ヲ覚ル者ハ… 作者: 高崎哲郎出版社/メーカー: 鹿島出版会発売日: 2008/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 以前、改修中の大河津分水に行ったことがある。青山士(あおやまあきら)の名を初めて知ったのはそこだ。碑文には彼の名ではなく、ただその言葉のみが記されていた。 萬象ニ天意ヲ覚ル者ハ幸ナリ 人類ノ為メ国ノ為メ 万象に天意を覚えるものは幸せなり 実は父の実家が、新潟の亀田*1で、ここはちょうど大河津分水のおかげで水害が減じられた地域である。以前から「分水」という名は祖父や祖母から聞いていたが、ある種の地名だと思っていた。しかしそれは、水を分かつための放水路であったということに気づいたのは、僕が農業水利を専攻してからだった