宮崎県の中部に位置する川南町(かわみなみちょう)は農業と林業で発展してきた(図1)。戦後に全国各地から多くの人が集まって開拓したことから「川南合衆国」とも呼ばれている。 豊かな自然に恵まれた田園地帯の一角に、「宮崎森林発電所」が3月31日に完成した(図2)。 地域で発生する間伐材や林地残材などの未利用木材を年間に7万2000トンも使って発電する。発電能力は5.75MW(メガワット)で、年間の発電量は4550万kWhを見込んでいる。一般家庭で1万2600世帯分の使用量に相当する。川南町の総世帯数(約6100世帯)の2倍強に匹敵する規模になる。