7日午後6時10分ごろ、宮崎県えびの市原田の川内川河川敷で行われていた厄よけ祭事「どんど焼き」で、青竹で組んだ高さ約15メートルのやぐらの支柱が突然倒れ、近くの無職、辻俊史(としふみ)さん(54)の頭を直撃した。辻さんは搬送先の病院で約2時間半後に死亡が確認された。 県警えびの署によると、やぐらは4本の青竹の支柱と、角材を井げたに積み上げた四角柱状で同日午後6時過ぎに点火。風の影響で南側部分が激しく燃えて4本の支柱とも南側に崩れ落ちた。うち1本が辻さんを直撃した。 やぐらの周囲には約150人の見物客がいたが、変化に気付いて逃げ出してけがはなかった。目撃者の話などから辻さんは、携帯電話のカメラでどんど焼きの様子を撮影し、画像を保存しようとしてうつむいていて崩落に気付かなかったとみている。 現場はえびの署から北へ約800メートル。どんど焼きは、無病息災などを願う伝統行事。【小原擁】