米国の製薬会社アラガンが発売している緑内障治療用点眼薬、ルミガン"Lumigan"の意外な副作用が、新たなマーケットを求める製薬会社と、化粧品会社の激しい競争を引き起こしているという。 ルミガンは、ビマトプロストというプロスタグランディン(PG)類似物質製剤で、そのままの形ではPG受容体に結合しないが、一部が代謝されると眼圧を選択的に下げる作用を示す。副作用として、虹彩とまぶた、まつげの色素沈着、それとまつげ自体が長くなることが報告されている(左写真参照。10週間使用した結果だという)。 要は、マスカラを塗って、付けまつげをつけ、色の濃いカラーコンタクトを入れたのと同じ結果が、長期にわたって、一部は永続的に得られる訳である。これに一部の美容師や美容クリニックの医師、化粧品会社が目を付け、元の薬をマスカラのような容器にいれて、ブラシをそえて提供し始めた。当然、本来の使用目的である緑内障に処方