独立行政法人・産業技術総合研究所とヤフーは4月22日、フィッシング詐欺被害の防止を目指す新認証プロトコルを組み込んだWebブラウザを公開した。認証用パスワードの入力欄をブラウザのアドレスバー領域に設け、入力欄の偽装を防ぐなどの機能を備えており、ブラウザに広く採用されるよう標準化を進めていく。6月から「Yahoo!オークション」で実証実験を始める予定だ。 Firefox 3をベースに、新認証プロトコル「HTTP Mutualアクセス認証」を組み込んだWebブラウザ「MutualTestFox」と、Apacheを同プロトコルに対応させる拡張ソフト「mod_auth_mutual」を開発し、産総研情報セキュリティ研究センター(RCIS)のWebサイトで公開した。 産総研とヤフーは2006年1月から新技術の共同研究を始め、昨年、開発した同プロトコルの仕様書案をIETFに提出。標準化の作業と並行して