チームの中心にいないからこそ、冷静に見えてくることもある。7月の東アジアカップで発掘された新戦力として欧州遠征に参加した山口螢は「もうちょっと簡単にはたけばいいというか、持ちすぎているところもあるし、あとはバイタルエリアの外くらいのところで細かくつなぎ過ぎのところもあるし、シュートを打ってもいいんちゃうかという場面も結構あった」とベラルーシ戦を振り返った。 ザックジャパンは今回の欧州遠征で香川真司、本田圭佑、遠藤保仁らを中心に、これまで以上にポジションを流動的に変えながら真ん中で細かくパスをつないで相手の守備を崩す形に挑戦している。ただ、相手が中央の守りを固めているにもかかわらず強引に仕掛けてボールを失い、カウンターを受けるというパターンもセルビア戦から目立っている。 「相手がブロックを作っているなかで、真ん中を割って崩していくのはなかなか難しいので。(ベラルーシは)スペインですらなか