ThinkPad伝統の7段配列キーボード……こんな風なことを最初に言い出したのは誰なのだろう。少なくとも、16年ほど前、筆者がこの業界に入った時にはすでにThinkPadのキーボードに対する定番の表現として定着していたと思う。 クラシックThinkPadが7段キーボードをやめたことについては、ここ1~2年ほど、さまざまなところで語られている。一新したこと自体にそれほど異論はない。しかし、どこを見てもどうしてももやもやした感じがつきまとう。「配列自体に特に思い入れはないが、7段配列へのこだわりや7段配列を否定されると何だかね」……そんなもやもやを感じている人もいるのではないだろうか。 トップカバーの開閉に連動する「バラフライキーボード」を搭載するThinkPad 701C。フルサイズキーボードへの執念を感じる名機だ(写真=左) ThinkPad 600E。ThinkPad 600シリーズはT