ケニア東部シャカホラの森で、信者とみられる遺体を搬送する地元警察関係者ら=2023年4月22日、ロイター ケニア東部のシャカホラの森で今年3月、多くの遺体が見つかり、発掘作業が続いている。既に400体以上が見つかった。遺体は地元のキリスト教系カルト教団「グッド・ニューズ・インターナショナル」(GNI)の信者のものだ。社会から隔絶して過激化した教団は「餓死すればキリストに会える」と説き、信者たちが従ったために悲劇が生まれた。 【写真】400人超集団死の現場でいまも続く遺体発掘作業 GNI教祖のポール・マッケンジー氏は2019年以降、400世帯とも言われる信者を連れて森に集団入植した。23年1月から子供、女性、男性の順に断食して死んでいく計画を立て、多くの信者が従おうとした。ただ、「生きたい」という人間の本能は強く、一個人の意志だけで死ぬまで断食するのは不可能に近い。そこではさまざまな「強制」