ブックマーク / honz.jp (4)

  • 『泡沫候補 彼らはなぜ立候補するのか』現代のドン・キホーテたち - HONZ

    マック赤坂、羽柴誠三秀吉、外山恒一など、いわゆる泡沫候補と呼ばれるような人たちは、300万円もの供託金を支払って、敗北がほぼ確実な選挙に何回も立候補する。当選する見込みがほとんどないにもかかわらず、なぜ彼らは立候補するのか?その派手なパフォーマンスに何の意味があるのか? 書は、多くの人々が疑問に思いながらも、これまで見過ごしていた現代日選挙の謎に迫る一冊だ。著者は、都内劇場で7ヶ月間におよぶ異例のロングラン上映を記録した「映画『立候補』」の監督。当時の取材をもとに、現代のドン・キホーテたちの真実を解き明かすつくりになっており、日の選挙制度や社会について深く考えさせる一冊である。 大阪都構想を争点に大阪府知事と大阪市長のダブル選挙が行われた2011年、選挙戦は都構想を推進する橋下派と反橋下派に二分されていた。そんな大事な首長選挙に、ほとんど注目を浴びなかったが場違いな泡沫候補たちが4名

    『泡沫候補 彼らはなぜ立候補するのか』現代のドン・キホーテたち - HONZ
  • 『仁義なきキリスト教史』 新刊超速レビュー - HONZ

    昨夜、Facebook上でお騒がせいたしました注目の新刊はこれでございます。間違いなくHONZメンバーが先制攻撃をしてくると思われるため、決死の「新刊超速レビュー」で紹介することにいたしました。 なにしろ書は全編にわたった広島弁・やくざ弁で構成されるという奇跡のキリスト教史。東映のヤクザ映画を見ていた年代の人々にも、そうでない人々にも驚愕の一冊であります。いやはやスゴイです。なんせね、目次からしてスゴイ。 第1章 やくざイエス 第2章 やくざイエスの死 第3章 初期やくざ教会 第4章 パウロ–極道の伝道師たち 第5章 ローマ帝国に忍び寄るやくざの影 第6章 実録・叙任権やくざ闘争 第7章 第四回十字軍 第8章 極道ルターの宗教改革 終章 インタビュー・ウィズ・やくざ 帯には「あいつら、言うてみりゃ人の罪でメシうとるんで」のキャッチ!「エンタメで学べる画期的キリスト教入門」とありますが、

    『仁義なきキリスト教史』 新刊超速レビュー - HONZ
  • 『エロの「デザインの現場」』 - R18の想像力 - HONZ

    なにもかもが久しぶりの経験であった。 書店でなかなか見つからず、店員さんに「『エロのデザインの現場』って、ありますか?」と聞いてちょっと恥ずかしかったこと。電車の中で隣の人に覗きこまれないよう、表紙に角度をつけてガードしながら読まなければならなかったこと。家に帰ってきてからもに見つからぬよう、大きめの写真集の隙間に背を奥側に向けてしまうなど細心の注意を払わなければならなかったこと。 誤解のないように強調しておくが、書は別にエロではない。エロのデザインを司った男たちの物語、そしてその制作現場について書かれたである。だが、それでも眉を潜める人というのは少なからずいるだろう。かくもエロには人権がない。しかし書を一読するだけで、エロは恥ずかしくて隠さなければならないものというイメージがきっと払拭される。 登場する9人のデザイナーは、いずれもエロのデザインをすることが好きでかっこい

    『エロの「デザインの現場」』 - R18の想像力 - HONZ
  • 『国債クラッシュ』 週刊朝日8月5日号 「ビジネス成毛塾」掲載 - HONZ

    石原都知事は東北大震災について「日に対する天罰だ」と言い放って顰蹙を買った。あまり知られていないことだが、都知事は名古屋の減税党を引き合いにだしながら、財政破綻しつつある国であるにも関わらず、国民はまったく理解していない、それゆえに天罰が下ってもしかたがないと言っていたのだ。 『国債クラッシュ』は日にその物の天罰が下るプロセスを解説しただ。すなわち国債暴落、株安、円安のトリプル安と日の財政破綻である。前半は来年12月を想定したシミュレーション小説、後半はその解説である。著者の立ち位置はジャーナリストのそれであり、経済学者などとは一線を画す。 すなわち、国債の95%は日人がもっているから大丈夫だという静的な分析をする立場ではなく、マーケット次第でいつでも暴落はありうるという、現実を直視した立場である。しかも著者は「マーケットには現実を正確に把握する力もなければ、結果を見通す眼力も

    『国債クラッシュ』 週刊朝日8月5日号 「ビジネス成毛塾」掲載 - HONZ
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