女性が性差別や性暴力について話すと、気にしすぎ、大げさ、過剰反応、敏感すぎる、いちいち騒がなくても、面倒くさい女だなあ…と返す。それは「性差別や性暴力なんて大した問題じゃない」と軽視しているからだ。 「過去に何度も燃えてるのにバカなの?」と真顔で聞きたいが、彼らは高学歴のエリートであり、東大卒とかもゴロゴロいる。 女性に比べて性差別や性暴力に遭いづらい。それは男性のもつ特権だが、人は自分の特権には気づきにくい。 去年、私が脚本を手がけた「性暴力を見過ごさない」動画が公開された時も、女性からは「超あるある」「リアルすぎて泣いた」との声が寄せられた一方、男性からは「本当にこんなことあるんだ」と驚きの声が寄せられた。 周りの男性陣も「ラピュタは本当にあったんだ…!」とパズー顔になっていた。それぐらい、男と女では見えている世界が違う。彼らにとって、動画に出てくる「ぶつかりおじさん」はUMAみたいな