「日本でも昨年あたりから、アンバサダーに関心を持つ企業は明らかに増えている」と徳力氏は話す。たとえばソニーモバイルコミュニケーションズでは、2013年12月に自社の携帯電話「Xperia」を一定期間使ってもらい、ブログなどでクチコミを広げてもらうアンバサダープログラムを開始。これまでに約3500人が参加した。 ネスレ日本はすでに、アンバサダー制度を使った次の一手を考えている。今年の夏に向けて、バリスタのようなホットコーヒー専用マシンだけでなく、小型の冷蔵庫を提供して「ネスカフェ ボトルコーヒー」(PETボトル)を補充するサービスを検討している。 過熱するコーヒー戦争 ただ、コーヒーをめぐる競争は激しさを増している。昨年、コンビニ最大手のセブン-イレブン・ジャパンが、いれたてコーヒーを100円で販売する「セブンカフェ」を本格展開。職場に持ち帰る人も多く、現在では1店舗あたり平均100杯を売り