ミャンマーで見つかったアルビノの象(手前)=ロイター 【バンコク=山本大輔】ミャンマー(ビルマ)西部ラカイン州で突然変異によるアルビノ(白化)の野生象が見つかり、軍事政権が捕獲した。象の肌はやや赤みを帯びているが、国営紙は29日、「白い象」だとして重大ニュースの扱いで報じた。 同国では君主が白い象を所有すると国が繁栄するという言い伝えがある。軍政と国家繁栄を関連づける縁起物として軍はアピールしたいようだ。 ただ、AFP通信は同日、同国の一部には白い象を政変の前兆とする迷信もあるとしたうえで「白い象の出現は、政治交代を促進すると過去の指導者は考えてきた」と報じた。 AP通信によると、アルビノの象の肌は白色とは限らず、ツメやまつ毛などに特徴がある以外は、通常の象と見た目が変わらない場合もあるという。