印刷 国連の作業部会は1日、ノーベル平和賞を昨年受賞した人権活動家の劉暁波(リウ・シアオポー)氏について、中国政府による拘束は世界人権宣言に違反しているとして、即時解放するよう中国政府に求める意見書をまとめたことを公表した。自宅軟禁下の妻の劉霞(リウ・シア)さんについても同様の意見書をまとめた。 意見書では、2人の自由を奪うことは、ほしいままに逮捕、拘禁することを禁じた世界人権宣言第9条、独立の公平な裁判所による公正な公開の審理を受ける権利を定めた同第10条などに違反していると指摘。補償なども求めた。法的拘束力はないが、国連加盟国の人権状況の定期審査を実施している人権理事会に報告される。 作業部会は権力による恣意的(しいてき)な拘束について調査しており、チリ、ノルウェー、パキスタン、セネガル、ウクライナの人権専門家で構成。米人権団体フリーダム・ナウ(ワシントン)は今回の意見書について
印刷 中国新疆ウイグル自治区のカシュガルで起きた市民襲撃事件で、警察当局は1日、逃亡中の容疑者2人をカシュガル郊外で射殺した。国営の新華社通信が2日、伝えた。 射殺されたのは28歳と34歳のウイグル族で、先月31日にレストランや路上の市民を襲撃し、6人が死亡、15人がけがをする事件に関与した疑いがもたれていた。地元当局はテロ事件と断定し、逮捕につながる情報に10万元(約120万円)の懸賞金をかけていた。(上海=奥寺淳) 関連記事中国当局、テロ事件と断定 新疆襲撃の死者14人に(8/1)刃物で市民を襲撃、2日間で10人死亡 中国・新疆(7/31)新疆の警察襲撃「女性の黒いベール禁止引き金」(7/22)〈ロイター〉新疆での暴動から2年、ウイグル族への迫害は継続=人権団体(7/5)
印刷 中国新疆ウイグル自治区西部カシュガルで起きた市民への連続襲撃事件で、カシュガル市政府は1日、「宗教過激派グループが背後にある」と公表し、テロ事件と断定した。2度の襲撃で、死者は14人に増加、けが人は42人となった。 国営の新華社通信によると、7月31日夕の事件では、何者かがレストランに押し入り、店主と店員の計2人を殺害して放火。その後、店の外で市民を刃物で切りつけ4人が死亡、警官3人を含む15人がけがをした。警官がその場で容疑者5人を射殺したが、一部は逃走した。 同市政府は1日に調査結果を公表し、「(背後にある)グループのリーダーは、今回の事件前にパキスタンにある(ウイグル族の独立を主張する)『東トルキスタン・イスラム運動』のキャンプで爆発物や小火器を作る技術を学んだ」と主張。しかし、その根拠は示さなかった。警察は逃げた容疑者の実名を公表し、逮捕につながる情報に10万元(約12
■サウジアラビアで花婿が花嫁を婚礼の席から引きずり出した挙げ句、わっと泣き出す 2011年07月12日『クドゥス・アラビー』 【リャド:DPA】 サウジアラビア西部マディーナ〔メディナ〕市で行われた祝宴会場で、新郎が新婦を婚礼の席から外に引きずり出し、気が触れたかのようなやり方で彼女を地面に投げ飛ばした。 「マディーナ」紙によると、新郎が新婦を投げ飛ばすという行動は、新郎新婦と共に幻のような婚礼と夢のようにロマンティックな雰囲気を楽しみながら参列していた女性招待客たちを驚かせた。 まさに千夜一夜物語のような婚礼は、悲劇で終わった。新婦は、なぜ新郎がこのような奇妙な行動に出たかを知るために彼の母親を呼んだのだが、新郎は自分の行動に対する新婦の親族の非難を一身に浴びる中で何も言わず、突如として泣き出した。 新郎の父は、招待客を驚かせた息子の状態を確かめるために急いで婚礼の席に医者を呼んで来た。
印刷 関連トピックス胡錦濤脱線事故の遺族ら約100人が高速鉄道専用の温州南駅改札ホール内で抗議活動し、「政府は事故の真相を明らかにせよ」と訴えた=27日午前、浙江省温州、奥寺淳写す 中国浙江省温州の高速鉄道事故の遺族ら約100人が27日午前、高速鉄道専用の温州南駅に向けてデモ行進した。「事故は天災ではない。真相を明らかにせよ」と訴え、駅のホールで座り込んで抗議をした。 兄を亡くした男性(34)は「政府は高速鉄道を外国に売って商売しようとしている。だから事故原因を天災にしようとしている」と批判。夫を亡くした女性(31)は「雷が落ちただけでこんな重大事故になるのか。絶対に信じない。人災だ」と泣き崩れ、真相究明を訴えた。 一方、中国最高人民検察院(最高検)の責任者は27日、国務院(政府)が設けた事故調査チームに担当者を派遣したことを明らかにした。国営新華社通信が同日、伝えた。派遣したのは運
印刷 中国浙江省杭州市で26日夜、温州の高速鉄道事故の犠牲者を悼む追悼集会があり、参加者が「立て、奴隷になることを望まぬ人々よ」という歌詞の中国国歌を斉唱したことが分かった。犠牲者の命よりも高速鉄道の運行再開を優先する政府当局への強い憤りを示す動きだ。 追悼集会の呼びかけ人のひとりが明らかにした。26日にネット上で呼びかけがあり、午後7時ごろから200人以上が集まったという。ろうそくをともして犠牲者をしのび、事故が起きた午後8時34分から3分間、祈りをささげた。誰からともなく国歌を歌い始め、3回、繰り返したという。この後、中心メンバーは私服警官に連行され、集会を企画した人物などについて聞かれたという。 中国国内では、事故後、政府当局が早々に救助活動を切り上げ、事故車両を埋めた上、原因の究明も済んでいないうちに高速鉄道の運行を再開した政府当局の姿勢に「人命軽視」との批判が高まっている。
印刷 なぜ、停車中の列車に後続列車が突っ込んだのか――。中国高速鉄道の脱線落下事故で、中国当局は落雷による「天災」を強調しているが、管理や運行のミスによる「人災」を疑う声も高まっている。 最大の謎は、ATC(自動列車制御装置)がなぜ作動しなかったのかだ。ATCは、前方列車との間隔などの異常を察知し、自動的に車両を減速、停止させる仕組みだ。 中国鉄道省は「落雷が故障を引き起こした」(王勇平報道官)と強調するが、国内外の専門家は「鉄道には避雷装置があり、雷を逃がす仕組みになっている」(香港理工大学の盧覚強教官)と首をひねる。避雷装置が機能しなかったとすれば「中国は平原を走る路線が多く、落雷の危険は常にある。システムを改善しなければ同様の事故が起こる」(盧教官)という。 日本では、ATCが故障すれば一帯の列車はすべて止まる。日本政府の高官からは「ATCを切って手動で走っていたのではないか
印刷 放射性セシウムに汚染された疑いのある牛肉が流通した問題で、全国のスーパー60社でつくる日本チェーンストア協会(会長=清水信次ライフコーポレーション会長)は22日、出荷前の牛の全頭検査を国に要望した。個体識別番号の確認で販売現場が混乱し、牛肉の売り上げも減ったとして、検査態勢を早く確立するよう求めている。 要望書では「流通段階の枝肉や在庫の肉をバラバラに検査している現状では、必要以上の時間と費用と労力がかかっている」と指摘。福島県に限らず、放射能被害が懸念されるすべての地域を対象に全頭検査をして、出荷段階で安全を確認することを求めた。 協会によると、問題発覚後、国産牛の売り上げは前年同期より4割落ちたという。清水会長は同日の記者会見で「はっきりした指針を出さないと、国民は不安で仕方ない。政府の対応は遅い」と批判した。 関連リンクイオン、汚染稲わら牛肉1614キロを12都府県で販売
印刷 中国の新疆ウイグル自治区ホータンの警察署が襲撃された事件で、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポストは22日、イスラム教徒の女性が黒いベールなどを着用することを地元政府が禁じたことが、引き金の一つだったと報じた。 目撃者は同紙に対し、警察を襲撃したのは20〜35歳くらいのウイグル族の男たちだったと証言。女性が頭にまとう黒いベールや、頭から足元までを覆う黒い服の着用を禁じられたことに抗議していたという。 これに対し、地元政府当局者は同紙に、数カ月前からこうした衣装の着用を控えるよう求めていることを認めた。「宗教過激派に影響されやすく、武器も隠しやすいうえ、治安に悪影響を及ぼす」と説明。「美しい顔を見せ、美しい髪をなびかせよう」という標語を使っていたという。治安当局は事件を「平和的なデモではなく組織的なテロ」とする立場を崩していない。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く