ピッチ内とピッチ外の見え方 ピッチ内とピッチ外では見えているものが大きく違います。 動く時間、動くボール、動く選手、動く流れ、動く心。それら全てを把握しながら、絶えず判断を繰り返しているピッチ内。 それを一つのものとして、全体を広く見てしまうと、ピッチ外からの視点は大きくズレてしまいます。 ピッチ内には、22人の選手と22人の判断があるのです。 例えば、僕が常々、違和感を抱くのが、「ラインの高さ」についてです。サッカーには、言葉が一人歩きしていくことがよくありますが、この「ラインの高さ」も最近、その傾向があるように思います。 いつからでしょうか。日本サッカーで頻繁に「ラインが高い、低い」と、試合のキーファクターとして「ライン」という言葉が使われるようになりました。 確かに、ピッチ外からサッカーの試合を見ると、ラインがどこにあるかということは一目瞭然です。フィールドプレーヤーの一番後方の選手