東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)は6月8日、宇宙誕生から1秒後に生成されたと考えられている未知の素粒子である軽い「アクシオン」からなる「宇宙背景アクシオン」(CaB)に対する、現在実施中および計画準備中のアクシオン探索実験の感度を理論的に調査した結果、それらが捉えたデータの解析手法を工夫することで、CaBからの信号を捉えることが可能であるとの結論を得たことを発表した。 同成果は、Kavli IPMUの村山斉主任研究者(米・カリフォルニア大学バークレー校マックアダムス冠教授兼任、Kavli IPMU初代機構長)、カリフォルニア大バークレー校のJeff Dror博士研究員(現・カリフォルニア大サンタクルーズ校所属博士研究員)、同・Nicholas Rodd博士研究員らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、米物理学専門誌「Physical Review