スギやヒノキの花粉が飛ぶシーズンを迎えましたが、花粉症に苦しんでいるのは人間だけではありません。 兵庫県の淡路島では今月に入って、くしゃみをしたり目をこすったりするニホンザルが目立ち始めています。 兵庫県洲本市の「淡路島モンキーセンター」では、餌付けされた野生のニホンザルおよそ280匹を観察することができます。 モンキーセンターによりますと、20年ほど前に京都大学の研究グループが花粉症の症状を見せるサルを初めて確認したということで、ことしも今月に入って、くしゃみをしたり目をこすったりするサルが目立ち始めています。 一部のサルは、鼻がつまってイライラを募らせているのか、時折、不機嫌そうに表情をゆがめていました。 淡路島モンキーセンターの延原久美さんは、「特に対策を講じているわけではありませんが、症状が悪化すると結膜炎になるおそれもあるので注意して見守りたい」と話していました。