科学的なアプローチで斬り込むサンケイスポーツ東京発刊55周年企画「科学特捜隊」の第20回は、日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=に注目する。1年目の今季は王貞治(巨人、現ソフトバンク球団会長)に並ぶ7本塁打を記録。大器の片鱗を見せたルーキーのレギュラーシーズンをデータで振り返り、ソフトバンクと対戦するクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでの成否を占う。 (取材構成・伊藤昇) 注目を浴びた高卒ルーキーの1年目。清宮は53試合に出場し、打率・200ながら、早実高の大先輩でもある王貞治の1年目に並ぶ7本塁打と期待通りの長打力を発揮した。 各種データでも長距離砲としての素質を示している。外野までフライ打球を運ぶ割合(OF/BB)は43・6%で、リーグ平均の38・9%超え。パ・リーグで20位につけている。外野への飛球が本塁打となる割合(HR/OF)は15・9%でリー