石油や天然ガス(化石燃料)は今世紀の半ばぐらいに枯渇すると予測されており、近い将来それらの燃焼エネルギーを発電に用いることはできなくなります。また、化石燃料の燃焼によって生じる二酸化炭素は地球温暖化の元凶であり、この環境問題を解決するためには化石燃料に依存しないエネルギー獲得社会を早急に実現しなければなりません。当研究室では、再生可能な自然エネルギーを利用した持続可能な社会を実現するための取り組みの中で、水力発電に注目しています。水力発電と言っても、巨大なダムを作って水力発電をする従来の方法ではありません。我々の注目しているエネルギー源は河川の水流エネルギー(運動エネルギー)です。日本には多くの河川や灌漑用水路がありますが、その水流エネルギーは発電のために利用されていないのが現状です。しかし、再生可能な自然エネルギーを積極的に利用したエネルギー供給社会を実現するためには、近い将来河川や灌漑