スピッツのヘンさ、なめらかさ、口あたり、ロックへの造詣 昨日ここでスピッツ『空も飛べるはず』について書いた。 スピッツの歌は、すっと入ってくる。 納得させられてしまう。 そういうものだと、鵜呑みにさせられてしまうところがある。 音楽と詞に説得力があるのか。いや、そんな雑な感慨で片付けるべき話でもない。 わかられて、消費されるのを拒むかのような(仮想上の)フォルムをしている。 表面はなめらかで、口当たりがよく、のどごしもいい。 でも、おなかのなかに入っていって、ずっととどまる。はらもちがいい? あなたが仮にスピッツをよく知らない人でも、おそらく1曲や2曲や3曲、彼らの歌、その歌詞や音の一部くらいは思い出せる人が多いのじゃないか。 表面のなめらかさやのどごしというのは、おそらくスピッツの面々やソングライターの草野マサムネがロックに精通しているから抽出されてくる部分だと思う。なんというか、ソウル
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