『歌はともだち』(教育芸術社)という歌本をぱらぱら捲っていると、目にとまったページがありました。 『にんげんっていいな』(作曲:小林亜星、作詞:山口あかり)でした。おたまじゃくし(音符)に力がある。なぜかわかりません。そう感じたのです。 「読みやすさ」なのか。同音連打の冒頭。Gメージャー調で、音程はシ。曲中で一番高い歌メロの音程はサビまで温存しておくというのは作曲のテクニックだと思っていましたが、ドあたまから歌メロ中で最高に近い音程を使用し、Bパートに突入する直前の”夕やけこやけでまたあした”の“またあした”のところでさっさと最高音程を登場させてしまいます(先程のシより半音高い「ド」)。 Bパートの入り“いいな いいな”の歌い出しの音程はソ。冒頭の歌い出しよりも長3度下の音程で入ります。はじめの“いいな”はソ・ファ#・ミと下行の順次進行。続く“いいな”はファ#・レ・シと下行の跳躍で、分散で
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