映像のなかに文字が入ることがあります。日常身の周りには、看板やら何やらで文字が氾濫しています。写真に文字が写ることは、ままあります。 記録としての写真に文字が写っているのは、何ら問題はありません。むしろ文字があることで、記録としての価値が高くなる場合があります。 「映像表現に文字の力を借りてはいけない!」という話を耳にしますが、それはアートの世界の話です。 絵画なら文字を無視して描くことができます。写真は撮影時に省略することはできません。邪魔なら、あとで画像処理で消すくらいですかね。 写真家・臼井薫氏の作品で、よしずに「氷」の旗を掲げた売店の写真がありました。波に千鳥の「氷」の旗が、裏返しになっています。 「氷の字が裏返しとは、さすがですね」と誉めたら、「そうかなぁ、そうは思わんが・・」との返事。この先生、富士山や祭りの写真は見ない!という割には、映像と文字の関係については寛容のようです。