28日午後7時半ごろ、神奈川県平塚市宝町のJR平塚駅東口の改札付近で、女がナイフを振り回しながら通行人の男性ら7人を突然、切り付けた。6人が背中や胸などに2週間程度のけがを負った。1人は服を切られただけで無事だった。女は通行人に取り押さえられ、県警平塚署が傷害の現行犯で逮捕した。 調べによると、女は同県茅ケ崎市浜竹のパート従業員(34)。刃渡り3、4センチの十徳ナイフ(アーミーナイフ)を所持して、駅の階段を駆け上がり、改札を出たところのコンコースで、次々と通行人を切り付けた。 女は調べに対し、「父を殺したかったが殺せなかった。自分が死のうと思い、他人も道連れにしようと思った」と供述しているという。統合失調症型人格障害と診断され、平成11年4月から精神科に通院していた。 女を取り押さえた平塚市に住む早稲田大3年の伊藤清貴さん(21)は「無我夢中でそのときは怖いと思わなかった」とお手柄にも落ち