2022年6月14日のブックマーク (3件)

  • 「犬王」とは何者か?アニメ監修を担当した研究者と能楽師に聞いてみた | 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る!

    犬王(いぬおう)をご存じだろうか。足利義満の時代にめちゃくちゃ人気があった能楽師だ。世阿弥が美少年だったころ、義満にかわいがられたエピソードをご存じの方は多いだろう。しかし世阿弥が大人になったころ、むしろ義満は犬王のほうを推していたとか。 当時の大衆人気もすさまじく、犬王が出るステージはいつも満員。一目でも犬王を見ようと、近くの屋根にのぼって見る客もいたというからすごい。しかし今、犬王の記録はほとんど残ってないという。そんな謎に包まれた犬王が主人公として歌い踊るアニメが2022年5月28日(土)から全国の映画館で公開されている。 ▲©2021 “INU-OH” Film Partners 監督はアニメ『映像研には手を出すな!』の湯浅政明、脚は『アンナチュラル』野木亜紀子、キャラクター原案は松大洋、音楽は『あまちゃん』大友良英、と、人気者たちが名を連ねる。さらに声優は、アヴちゃん(女王蜂

    「犬王」とは何者か?アニメ監修を担当した研究者と能楽師に聞いてみた | 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る!
  • フアン・ガブリエル・バスケス『廃墟の形』 | Living Well Is the Best Revenge

    フアン・カブエリエル・バスケスというコロンビアの作家については以前、『密告者』という小説についてレヴューした。ラテンアメリカ文学を愛好する私としても比較的最近知った若い世代の作家であるが、なかなかの曲者である。書も形式と内容、いずれにも癖のある、一筋縄ではいかない小説だ。一言で述べるならば、この小説は形式に関しては話者と語り、そして時制に関して相当に入り組んでおり、内容については陰謀史観を主題としている。フェイクニュースや「もう一つの真実」が真顔で語られる今日、書は一方できわめてアクチュアルにも感じられるが、如何せんこの語り自体も真偽が怪しいのだ。今回は内容についてもかなり踏み込んで論じることを最初にお断りしておく。 この小説は「私」がカルロス・カルバージョなる男が窃盗の疑いで逮捕されたニュースに接する場面によって始まる。カルバージョが盗もうとしたのは「暗殺された政治家のスーツ」である

    フアン・ガブリエル・バスケス『廃墟の形』 | Living Well Is the Best Revenge
  • 香港にひそむ貧困、1畳間に暮らす人たち 写真22点

    「あの日、私は家に帰って泣きました」。ベニー・ラム氏は香港の過酷な生活環境を撮影したある日のことをこう振り返る。 香港の旧市街では、アパートの空間をさらに分割した小さな部屋で多くの人が暮らしている。「コフィン・キュービクル(棺おけ部屋)」と呼ばれる、木の板で囲まれた約1.4平方メートルの小部屋だ。ラム氏は4年をかけて100以上の部屋を訪れていて、カメラ越しに見る光景に慣れてしまっていた。 その日、撮影していたのは普通より少し大きいキュービクルだった。そして、住人にうっかり「大きな部屋ですね!」と言ってしまった。

    香港にひそむ貧困、1畳間に暮らす人たち 写真22点