お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが1月19日、3カ月前に発売したばかりの絵本「えんとつ町のプペル」をWeb上で無料公開した。これがきっかけで、Web上の一部で、賛否両論の論争が起きている。 反対派の主張のうち、代表的なのは「コンテンツの無料化は、作家を殺してしまう」というもの(※)。コンテンツが有料販売されなければ、産業全体が衰退し、結果としてクリエイターの収入が減少する、としている。 ただ、そうとばかりも言えない事例もある。特に国内では、マンガコンテンツにおいて作品の「無料化」、および「フリーミアム化」の事例が豊富だ。いくつか見てみよう。 ※西野さんへの批判は多岐にわたるが、本稿では、コンテンツの無料化がクリエイターの収益にもたらす影響にのみ、焦点を当てる。 「一物二価」が成立するマンガコンテンツ 人気作品の無料公開というと、すぐ思いつくのは「ワンパンマン」だろうか。「となりの