※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。 こんにちは、結城浩です。 「文章を書く心がけ」のコーナーでは、文章を書くときに心がけたほうがよいことをピックアップしてご紹介します。 今回は「《たとえば》をうまく使う」というお話をしましょう。 ●《たとえば》をうまく使う文章を書く人は読者に文章を読んでもらいたいものです。そのため、読者が文章を途中で投げ出したりしないようにする工夫が必要です。「たとえば」を使って例を導入するのはその工夫の一つといえます。 「たとえば」という接続詞は、例を導入するときに使います。抽象的な話や、概念的な話や、ふわっとしたイメージを述べた後に、「たとえば」と書いて具体的な例を導入します。 抽象的な話や、概念的な話や、ふわっとしたイメージが続くと、読者は読むのに飽きてきます。読者の心の中では「だいたいわかったけど、何となく具体的にわかってないな」という思いが渦を