2019年8月から10月にかけて台湾で放送されたドラマ『用九柑仔店』(日本語題:いつでも君を待っている)。台湾の田舎の町の「柑仔店」(ガマディアン)と呼ばれる伝統的な万屋(よろずや)を軸に、そこに集う人々の交流を描いた心温まる人情ドラマです。 9月26日に授賞式が開かれる台湾のテレビ番組アワード「第55回電視金鐘奨」にも、連読ドラマ作品賞(戲劇節目獎)をはじめとする7部門にノミネートされています。 最近台湾で話題になった人情ドラマといえば、クラウド・ルー(盧廣仲)主演の『花甲男孩轉大人』(日本語題:お花畑から来た少年)がありますが、台湾のローカル性を打ち出した作品は台湾語が多用されるのと、文化的に馴染みにくい部分もあって個人的にはそんなに好みではありません。そのため、『用九~』も、あまり期待していなかったのですが、見事にいい意味で予想が裏切られました。配信で見始めてみると、大きな事件が起こ