中国共産党政権は統治権を強めるため、自らの価値観に従わないものを封鎖してきた。先日、中国共産党はベートーヴェンの「交響楽第9番第4楽章(歓喜の歌)」を「宗教音楽」と定義し、教材から外すように指示を出した。これに対し、中国国内外で波紋が広がった。 ネット上に公開された情報によると、中国共産党当局は、新学期以降に「宗教音楽」を教材から外すように指示した。中には宗教的背景のある楽器と曲、ベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」も含まれる。教師には教材内容の取捨選択をすることが義務付けられ、「問題」が発生した場合は教師が全責任を取ることになるという。 今年はベートーヴェンの生誕250周年にあたり、ベートーヴェンファンは世界的お祝いモードだ。彼が作曲した交響曲第9番「コーラス」は、各種お祝いに使われる名作である。第4楽章の歌詞は、ドイツの詩人シラーが1785年に創作した「歓喜の歌」に基づくも