尖閣諸島などの国境周辺海域で、安心して操業できるよう訴える与那国町漁協の中島勝治組合長=16日午後、沖縄県宜野湾市 中国漁船衝突事件に絡み、尖閣諸島周辺での領海侵犯や違法操業の再発防止を求める集会が沖縄県宜野湾市であり、石垣島や与那国島などの自治体の首長や漁民らが「安心して操業させてほしい」と、集まった約700人を前に訴えた。 中山義隆石垣市長は「尖閣諸島は市の行政区画だが、市長でも上陸できない」と説明。下地敏彦宮古島市長は「尖閣の問題は、国の主権が侵されていることを受け止めて行動しなければならない」と強調した。 国境周辺の海域で操業する与那国町漁協の中島勝治組合長は「台湾や中国に拿捕されたら、大丈夫なのか」と疑問を呈した。 たちあがれ日本の平沼赳夫代表など国会議員も出席。平沼代表は政府に対し「毅然とした態度を示さなければならない」として、事故状況を撮影したビデオ映像の公開を求めた。