「そこら中に現金が落ちているようなもの」 1950年代の朝鮮戦争特需でも問題になった金属盗、なぜまた増えた?
(C)2013 二馬力・GNDHDDTK 宮崎駿監督の長編劇場版アニメ「風立ちぬ」が、2月20日の「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)でテレビ初放送される(ノーカット、40分拡大)。 「風立ちぬ」は宮崎駿監督の長編アニメーション映画引退作。ゼロ戦の生みの親である航空技師・堀越二郎の美しい飛行機を作るという夢に向かって真っすぐに突き進んだ青春を、関東大震災から第二次大戦へと向かう日本の世相を背景に描かれる。二郎の声を「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ総監督の庵野秀明さんが務めたことでも話題になった。 「風立ちぬ」のテレビ初放送を記念して、前週の2月13日に「崖の上のポニョ」の放送も決定。こちらもノーカットで10分拡大して放送される。 「崖の上のポニョ」と「風立ちぬ」の放送を伝える「金曜ロードSHOW!」Webサイト advertisement 関連記事 「カリオストロの城」放送でTwi
宮崎駿の『風立ちぬ』は前評判的な情報などを聞いて少しうんざりした感じもあり、また私も、リアリズムっぽい作品が苦手でSFやファンタジー的な作品のほうが好きだし、どっちかというと、アニメ映画は子どものためにつくるもので、大人のために作っちゃいけないつくっちゃいけないような感じもしていたので、少し避けていた。 が、見た。完全な作品だった。そのことにまず圧倒された。もちろん、三行でまとめられる大きなストーリーがないのにどこが完璧なんだよという意見もあるかもしれない。いや、そうしたストーリーこそ完全性の対極にあるものだ。 まったく隙というもののない完全な作品だった。こんなものが創作できるのかというのが驚きだった。隙のなさはバランスの良さということもであるのだが、映像のディテールの充実にも圧倒された。緻密に歴史考証していくと間違いやフィクションとしてやりすぎという部分もあるのかもしれないが、よくここま
「メンヘラ」って概念は果たしてどうかと思っていて、「理性はあるけど教養はない不摂生なバカ」って言えばいいのにと思いますね。 世間一般に言うところの「メンヘラ」に足ていないのは「健康」と「教養」なんだけど、そんな身もフタもない事実に向き合いたくないから「メンタルヘルス」なんていう高尚な概念にすり替えやがる、ってだけで、たのむから石を投げないでほしいんですけど、そういう話をします。 【メンヘラはさっさと健康になれ】 まず健康。早寝早起き・腹八分目を心がけてください。暴飲暴食はNG。昼はちゃんと日を浴びること。自分の足で歩くこと。ODしないこと。以上。 以下は教養について話をします。 【教養とはなにか?】 教養とは「理性が依って立つ根拠」です。どういうことか。 「狂人は理性が狂っているのではない。理性以外全部が狂っているのだ」という箴言がありますが全くそのとおりで、ここではメンヘラを「狂人数歩手
風立ちぬ サウンドトラック アーティスト: 久石譲,読売日本交響楽団出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ発売日: 2013/07/17メディア: CDこの商品を含むブログ (47件) を見る国民的作家、なんて大仰な呼び方が許されるのは、この国では村上春樹と宮崎駿くらいのものだろう。その国民的作家の、最後の作品(?)になった「風立ちぬ」を、9月9日の時点で788万人が観たらしい。 http://mantan-web.jp/2013/09/10/20130910dog00m200015000c.html それで、恥を偲んで告白すると、おれはこの映画をみて、けっこうひどい勘違いをしてしまっていたんだよね。 「風立ちぬ」が、堀越二郎の半生と、堀辰雄の小説をミックスしたものであることは知っていたけれど、それは当然、堀越二郎の人生に堀辰雄の小説と重なるものがあるからだと思っていたのだ。
宮崎駿、引退ということで。 「この世は生きるに値するんだ」宮崎駿監督、引退会見全文 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1309/06/news133.html 「風立ちぬ」は巷の評、特に評論家のそれを読むと「『美しいものを表現したい!』という芸術家としての宮崎駿の業」あたりの結論が多いのかなと思います。それを前提にして「こんなもの監督のオナニーじゃねえか!」って怒ってる派と「いや、自分の信じた美を描くことこそ芸術家の使命なのだ」派に分かれてる印象なんだけど、これ、どっちも浅いと思いますね。たしかに一面の真実を指摘してはいるとは思う。思うけれど、どちらも一面でしかない。「宮崎駿はロリコン」くらい、一面でしかない解釈だと思う。 「美しいものを表現する」は宮崎駿が生涯に渡ってずっと追い続けてきたテーマであって、別に本作にはじまった話ではありません。 な
引退会見をする宮崎駿さん(撮影/写真部・関口達朗)この記事の写真をすべて見る 宮崎駿監督(72)が電撃的に長編映画からの引退を発表。体力的な限界などが理由とされているが、宮崎監督の膨大な作業量を考えるともっともだと言える。しかし、かつて宮崎監督はその作業スタイルを変えようと試みたことがあったという。 宮崎アニメに使われる絵の枚数は膨大だ。例えば「崖の上のポニョ」は約17万枚で、その隅々にまで宮崎さんの手が入っている。信じられないほどの作業量をこなして初めて、生命力に満ちた動き、映像の快楽が生まれる。その作業が体力的に限界となれば終わりを迎えるしかない。 ジブリ関係者によれば、「風立ちぬ」の製作は、これまでの作品以上に宮崎さんの気力・体力を奪ったという。同時に製作していた高畑勲監督による「かぐや姫の物語」(11月23日公開)に、日本中の腕利きのアニメーターが集められた結果、「風立ちぬ」のスタ
ブロガーの伊藤悠さん(漫画家の伊藤悠さんとは別人)と先日配信した『風立ちぬ』感想Ustから、「女たちの映画」として語った部分の書き起こしです。 全体では三時間ほど喋った内容のうち30分くらいを抜き出しています。 『風立ちぬ』という映画は「男(男の子)の映画」として解釈されやすくて、「女たちの映画」という視点は見過ごされがちだと思うんですが、むしろそういう風にも半分観ていた、という話をしています。 伊藤悠さんとの『風立ちぬ』感想Ustream - ピアノ・ファイア この録画の最初から30分ほどに該当 泉:泉信行 伊:伊藤悠(指輪世界/Twitter) 泉「町山智浩さんの感想の書き起こしがまとめられていて、それが男の話……ホントに男と男の子の映画として『風立ちぬ』を読んで、もの凄く明快に、いい映画だって風に語ってて。まぁぼくは、これに付け加えることは特にないなあ、くらい納得だったんですけど。町
賛否あった庵野監督の声優起用 アニメ界の巨匠・宮崎駿監督(72)"最後の長編作品”「風立ちぬ」について新作「Wake Up, Girls!」が控える山本寛監督(39)、「ねらわれた学園」「あいうら」の中村亮介監督(37)、「ソードアート・オンライン」「銀の匙 Silver Spoon」の伊藤智彦監督(34)が語る特別鼎談の後編。プロの目から見ても分からない演出に加え、同作最大の論点である庵野秀明監督(53)の声優起用の是非。さらに宮崎駿監督の後継問題など今後のジブリの行方についても勝手に予想する、東スポWebならではの濃い内容です。【前編はこちら】 人の声を効果音に使った謎 ――作品自体では印象的なシーンはありましたか 中村:たくさんありましたけど、結婚式の廊下を菜穂子が渡ってくる長いワンカット。あれはいいなあ。 伊藤:惜しむらくは二郎はあの姿を見ていないんですよね。 中村:その同ポジショ
「風立ちぬ」公式ガイドブック アニメ界の巨匠・宮崎駿監督(72)が1日、公開中の映画「風立ちぬ」を最後に長編映画制作からの引退すると発表した。東スポWebでは引退発表前の8月中旬に新作「Wake Up, Girls!」が控える山本寛監督(39)、「ねらわれた学園」「あいうら」の中村亮介監督(37)、「ソードアート・オンライン」「銀の匙 Silver Spoon」の伊藤智彦監督(34)による特別鼎談を行い「風立ちぬ」について語ってもらった。今後のアニメ界を背負っていく3人には宮崎の最後の作品にかける思い、技術的ないびつさとクリエイターならば否定できないその魅力。さらには宮崎の“後継者”問題までと幅広い意見が飛び出した。 「風立ちぬ」でアニメは終わる!? 山本寛(以下山本):今日見て、見立てホヤホヤなんですけど、いやあ良かった。まず「風立ちぬ」の前に流れた高畑勲監督の「かぐや姫の物語」の予告編
代表作「わんわん忠臣蔵」で知られるアニメ映画監督の宮崎駿さん(72)が、現在公開中の最新作「風立ちぬ」を最後に引退する意向であることが分かった。スタジオジブリの星野康二社長がベネチア国際映画祭で開かれた公式会見で明らかにした。 会見の最後、星野社長は「世界に友人の多い宮崎駿に関して発表をします」と述べると、「『風立ちぬ』を最後に、宮崎駿監督は引退することを決めました」と説明した。詳しい内容については、6日に宮崎監督本人が都内で記者会見を行う予定のため、この日は引退に関する質問への回答を避けた。 宮崎駿監督は1941年東京生まれ。1963年、自身初となる長編アニメ「わんわん忠臣蔵」で動画担当を務めた後、「平成狸合戦ぽんぽこ」(92年)、「ホーホケキョとなりの山田くん」(99年)、「ゲド戦記」(06年)など数々のヒット作を手がけた。また、12年公開の実写特撮映画「巨神兵、東京に現わる」(庵野秀
「(前作の)『崖の上のポニョ』をやっている時には僕の方が先に行っているつもりだったのに、時代の方が追いついてきた。(今回の映画で描いた)関東大震災のシーンの絵コンテを書き上げた翌日に震災(東日本大震災)が起き、追いつかれたと実感した」」 (日本経済新聞「宮崎駿 時代が僕に追いついた 「風立ちぬ」公開」2013/7/27 より) 宮崎駿は、幼い頃から現実と妄想の区別がつかないという特殊な才能を持つ、生粋の直感型クリエイター(オタクとも言う)である。 おそらくは毎晩のように、夢の中で「日本アニメの神様」手塚治虫と勝手に出会って、脳内手塚治虫にあれこれ励まされていたのであろう。手塚治虫の夢の世界と自分の夢の世界がリンクしている、と彼は信じていたのだと思う。 たとえ未曾有の大震災に巻き込まれても、慌てず騒がず「空に飛行機が飛んでいるゾ〜」とグリプス戦役末期のカミーユみたいなことを言いだしかねないの
ちょっと前にある人からこんなことを聞かれた。 「こないだ『大人は判ってくれない』を観たんですけど、ラストで主人公が海までいって無言で振り返るじゃないですかー?あれって何だったんですか?」 この作品のなかで最も印象的なシーンとして名高いが、このとき主人公は何も言わないし、ナレーションで何かが説明されるわけでもない。彼が何を考えていたのか?彼が何を思っていたのか?それは撮った監督にしかわからない。そして、そのシーンにたいして監督が何も語らない以上、観客はそのシーンについての解釈を迫られる。 これは小津安二郎の映画にも印象的に出てくる。トリュフォーが参考にしたかは定かではないが、日本を代表する……いや、世界を代表する名作『東京物語』のラスト。人生の伴侶を失った笠智衆が無言で窓の外を見つめる。カメラは視線の先の海を写す。そして映画が終わる。同じく小津の代表作『晩春』では無言でリンゴの皮をむき、その
『風立ちぬ』を見た僕らの感動は何かというと罪悪感。自分の中にも同じような自分勝手な二郎がいるから。だから感動するんです。自分勝手な奈緒子もいるんです。 そういう「恐ろしい映画」であるなあ、と思って2回目見に行って欲しいですね。1回目感動して、感動が何か分からなかった人はある種残酷で恐ろしくて美しい映画。美しいということは残酷なんです。 『風立ちぬ』について、「賛否というより僕自身がよく分からないので、いろんなみなさん、先生方のお話を伺いながら自分なりの映画の見方、この映画から何を受け取るかという答えを見つける」という毎日新聞記者がオタキング事務所に来訪。岡田斗司夫がこの記者のインタビューに答えながら『風立ちぬ』をふまえて、アニメの見方から創作の根源まであつく語った。
7月に公開された宮崎駿監督の劇場アニメ「風立ちぬ」について、NPO法人日本失恋学会(三刀屋依子理事長)は「作中の恋愛描写が多すぎる」として、制作会社「スタジオジブリ」に対し、配慮を求める要望書を15日付で送付したことを明らかにした。 要望書では、主人公の堀越二郎(ほり・こしじろう)とヒロイン菜穂子(なおこ)が時を経て再会した後、紙飛行機を介して仲睦まじく語り合うシーン、越二郎のプロポーズから祝言を挙げるシーン、初夜、手を握り合って仕事に没頭する場面など、2人の恋愛模様を描いた場面は枚挙に暇(いとま)がないと指摘。また「大人によるキスシーンが何度も出てくるなど、宮崎アニメとして言語道断」とし、上映時間の8割に相当するこれら恋愛シーンを速やかにカットするか、モザイク処理を施すよう求めた。 「風立ちぬ」については、公開直後から韓国で「ゼロ戦開発に加担した越二郎を主役にした戦争賛美の右翼映画」との
医師らでつくるNPO法人「日本禁煙学会」(東京)が公開中のアニメ映画「風立ちぬ」(監督宮崎駿)の喫煙場面に苦言を呈したことに対し、今度は「喫煙文化研究会」(代表すぎやまこういち)が15日、見解を述べ“反論”した。 【写真】すぎやまこういち氏らが出版した「愛煙家通信」 「日本禁煙学会」は同作に喫煙シーンが多いことを問題視。製作のスタジオジブリに要望書を送った。 その中で、あらゆるメディアによるタバコ広告・宣伝を禁止した「タバコ規制枠組み条約」に今作は「違反」していると指摘。学生の“もらいタバコ”のシーンは国内法の「未成年者喫煙禁止法」にも抵触する恐れがあるとし「条約や法律を遵守した映画製作」と要望した。 これに対し「喫煙文化研究会」はファクスを通じ、以下の2点を主張。 (1)(映画の)舞台になっている昭和10年代の喫煙率については、公式のデータがないが、1950年のデータを引用すると
http://www.nosmoke55.jp/ E-mail desk@nosmoke55.jp 〒162-0063 東京都新宿区市谷薬王寺町 30-5-201 Tel 03-5360-8233 FAX 03-5360-6736 2013年8月12日 映画「風立ちぬ」制作担当者 様 日本禁煙学会 理事長 作田学 映画「風立ちぬ」でのタバコの扱いについて(要望) ※禁煙学会の見解や詳細はhttp://www.nosmoke55.jp/action/1308kazetatinu.htmlをご覧ください※ 映画「風立ちぬ」なかでのタバコの描写について苦言があります。現在、我が国を含む177か国 以上が批准している「タバコ規制枠組み条約」の13条であらゆるメディアによるタバコ広告・宣 伝を禁止しています。この条項を順守すると、この作品は条約違反ということになります。(別冊 をご参照ください) 教
「風立ちぬ」のテーマは、戦争はやってはいけない=命がいちばん大事だ、と言うことだと思います。私たちも心から共感します。 しかし、戦争はやってはいけないという素晴らしいメッセージを発信している「風立ちぬ」の中で、タバコを吸うことがあまり悪いことではないどころか「魅力的に」描かれている事に、私たちはとても当惑しています。 原作の主人公のモデルとなった方が、実はタバコを吸わない人だったと言われています(注1)。もしそうならば、吸っていなかった人をむりやりヘビースモーカーに仕立て上げたことになり、歴史をねじ曲げていることにほかなりません。 (注1)この作品は実在の零戦設計者を主人公としていますが、喫煙をめぐるエピソードが実話に忠実に基づいているわけではないと思われます。堀越氏が酒もタバコもやらない人だったという記述もあります:小池さとる作「黄色い零戦」。 http://www.amazon.co.
宮崎駿の新作『風立ちぬ』を観てきた。 宮崎駿は「どういう映画」を作ろうとしたのだろう。 もちろん、フィルムメーカーに向かって、「どういう映画を作りたいのですか?」とか「この映画を通じて何を伝えたいのですか?」というような質問をするのは意味のないことである(「言葉ですらすら言えるくらいなら映画なんか手間暇かけて作りませんよ」という答えが返ってくるに決まっている)。 でも、映画の感想を述べる立場からすると、このような問いを自問自答してみるというのは、決して無意味なことではない。 映画というのは、それについて語られた無数の言葉を「込み」で成り立っているものだからだ。 お門違いなものであれ、正鵠を射たものであれ、「それについて語る言葉」が多ければ多いほど、多様であればあるほど、賛否いずれにせよ解釈や評価が一つにまとまらないものであるほど、作品としては出来がよい。 私はそう判断することにしている。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く