【ニューヨーク=橋本潤也】国連総会は4日、グテレス事務総長以外の国連職員の出張で飛行機のファーストクラスの使用を禁止する決議を採択した。 日本や米国など主要な財政負担国が主導したもので、国連関係者に意識改革を迫る狙いがある。 関係者によると、これまでは「事務総長の代理」との肩書があれば、幹部はファーストクラスが使えたという。決議はファーストクラス利用を禁じると同時に、事務総長に対し、職員にエコノミーやプレミアム・エコノミー利用を促すよう求めている。 国連によると、関連機関を含む国連事務局職員の航空機費用は、ビジネスクラス料金が54%を占めるという。幹部ではない職員も、飛行時間が「乗り継ぎ込みで11時間以上」か「単独9時間以上」ならビジネスクラスの利用が認められている。