2023年、アメリカ海兵隊と海軍が相次いで、無人兵器の試験に成功しました。すでに中国と衝突することを見越しているアメリカ海兵隊によって、将来戦のカギは「無人化」だとか。どこまで開発が進んでいるのでしょうか。 米海軍「麻薬王のやり方を真似てみた」 2023年9月、アメリカ海兵隊が西海岸の演習地で四足ロボットにM72ロケットランチャーを装備させ、遠隔操作で射撃する実験を行ったと報じられました。人間の代わりとしてロボットに火器を持たせることで、海兵隊員は身を隠したまま敵を攻撃することができます。今回はあくまで実証実験であって、具体的な装備化の段階ではありませんが、将来の戦場を考えるうえで、とても興味深い実験と言えるでしょう。 いま、アメリカ海兵隊は大規模な変革を組織と装備の両面で進めています。その一つが戦車を全廃し、火砲を大きく削減するというもの。これによって確保できた資金や人員を「新たな能力」