以下の(4)は偽なのですが、最初は、(1)から(4)にいたる推論が、どこでどう間違っているのか、よく分からなかった。 (1)x>1 ⊃ x>0 真。 (2)x>1 ⊃ x≦0 偽。(1)の否定。 (3)x>0 ⊃ x≦1 偽。(2)の対偶。 (4)x>0 ⊃ x>1 真。(3)の否定。 正解は、(1)→(2)は「否定」ではないし、(3)→(4)も「否定」ではない、ということです。 しかし、その説明が、伝統的論理学(形式論理学)と現代論理学(記号論理学)では、違ってくる。 【A】伝統的論理学では 伝統的論理学では、全称肯定命題(あるいは全称否定命題)が偽の場合、その反対対当の全称否定命題(あるいは全称肯定命題)の真偽は不定になる(真になる場合と偽になる場合がある)。したがって、(3)が偽の全称命題だから、(4)は真偽不定で、この場合は、偽になる場合だと思うのです。 細