神楽坂には「相馬屋源四郎商店」というかつて夏目漱石、北原白秋らも愛用したという原稿用紙の老舗があって、その正面の緩やかな坂道を登ると、すぐ左手に「上海ピーマン」という中華屋がある。初めて店の前を通った時、その「上海ピーマン」と独特(不思議?)なネーミングを見て、「なんか名前がおもしろいからとりあえず入ってみよう。」思って以来、今では時々恋しくなるくらいに好きなお店になった。 このお店の魅力はその「安さ」と「町の中華屋さん」っぽい雰囲気だと思う。ラーメンは500円(以前は450円だったらしい。)で、どこか懐かしさを感じるシンプルな醤油味。価格に対して麺の量が多いのも嬉しい。焼き餃子もジューシーだ。そして、なんとも言えぬ「町の中華屋さん」っぽい雰囲気。 「いらっしゃい、今日は何にしますか?」 「いつもありがとう。」 「お待たせしました〜。」 という何気ない言葉にしても、どうしても「次へ次へ」と