JR御茶ノ水駅=千代田区 【斉藤勝寿】エスカレーター・エレベーター設置の遅れが指摘されているJR御茶ノ水駅(千代田区)でバリアフリー化がようやく動き出している。それでも狭隘(きょうあい)な場所での難工事のため、完成は約7年後になりそうだ。 御茶ノ水駅は、乗客数は1日平均約10万人。中央・総武線(各駅停車)と中央快速線の接続に、地下鉄との乗り換えもできる交通の拠点の一つだ。 周辺に大学病院など大規模病院が数多くあり、通院する高齢者らからバリアフリー化の要望が寄せられてきた。2008年には順天堂大学病院の患者ら1万人を超える署名がJR東日本に寄せられた。 JR東日本ではこれらを踏まえ、さらに聖橋口の駅前広場機能の整備について千代田区と合意を得られたことから、10年度から整備に着手している。 時間がかかっている理由は駅構造の難しさだ。神田川にかかるお茶の水橋と聖橋の間にあるホームは、8