エコノミストをマーケティングしてみよう 年末~年始には多くのメディアが、「2016年の日本・世界の経済はどうなるか」といった予測を取り上げます。そこには、シンクタンクや金融機関のアナリストから経済評論家、ジャーナリスト、大学に属する経済学者など多くの専門家が登場します。少し乱暴かもしれませんが、こうした専門家たちを一括して「エコノミスト」と呼ぶことにしましょう。 多くのメディアは、できるだけ多くのオーディエンス(視聴者や読者)に注目されるエコノミストを起用したいはずです。したがって、メディアはエコノミストに対して「マーケティング」的発想を適用すべきです。エコノミスト個人にとっても予測や分析を生業とする以上、自分をマーケティングすることはきわめて重要です。 そう考えるならば、本連載で述べてきた顧客のセグメンテーションとターゲティングがまず役に立つはずです。顧客セグメントの候補になるのは、政策